7年間の母との暮らしを丸1年かけて執筆した連載「親と私の選択のとき」。いよいよ最終回です!
最後の選択は当初予定になかった「サービスつき高齢者住宅から転居するとき」です。最終回は新たな引越しまでの顛末と、母の介護を通してぼくが感じたり学んだりしたことを率直に書くことにしました。
母の体力低下もあり、決して楽しいことばかりではありません。限られた文字数で、どこまで深く書いたらよいか…。誰も傷つけず、不快な気持ちにさせないよう、最後まで悩みながら書きました。また、誌面では小さなイラストも、これまで以上に想いを込めて描いていますので、ここに紹介します。
母が住み慣れたサ高住から転居を決めた瞬間。
お世話になったサ高住のスタッフさんたち。
ぼくを支え、背中を押してくれた両親。
新しい介護施設で半年が過ぎ、母はとても穏やかに暮らしています。面会は予約制でガラス越し。大好きなどら焼きやカステラ、栗やお芋のお菓子を持って行くと大喜びしてくれます。きのうは娘の京みやげ「清水寺の健康お守り」も渡すと、さらにニッコリ。そんな母の笑顔は毎回更新され、データに保存されるのです。
介護は親孝行の最後のチャンスだと思います。ぼくはこれからも変わらず前向きにやっていくつもりです。連載が終わっても、母の介護は続きますからね。「親と私の選択のとき」最終回は、ただいま発売中の『栄養と料理』12月号に掲載されています。
読者の方々の感想や応援を心の支えにして、無事に連載を終えることができました。連載を喜んでいつも楽しみにしてくれた奥さん、介護スタッフの方々や母の同級生のみなさん、この連載に携わったすべての人に感謝いたします。1年間、ご愛読ありがとうございました!
母がいちばん好きな曲です。また一緒に歌える日が来るのを夢見ています。
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