折坂悠太さんの「呪文ツアー」へ行ってまいりました。優河さんとのツーマンライブ以来で、アルバム発売後の初ワンマン! 仕事の都合で2daysの初日はぼく、2日めは奈緒ちゃんと、夫婦別々で観に行ったのは初めて。それがよかった!
今月はお墓の引越しや母の納骨と1周忌、義母の手術など、初めての経験や心配ごとが重なり、いつも以上に頑張ったため、この日の歌がより一層心に響いて感動百万倍でした。お客さんは若いおしゃれな人たちが多く、しかも男女半々でイイ感じ。ぼくを含めひとり客も結構多く、みんなそれぞれの感情や気分で歌と向き合い、演奏を浴びていたのがとても印象的でした。
唸ったのはリズム隊のすごさ。硬くタイトなドラム、どこまでも滑らかなハイハットとシンバル。フレッドレスのナチュラルな生音感がただただ気持ちのよいコントラバス。どちらも折坂くんの歌との相性バツグンです。加えてギターとサックスはフリーキーな音色を奏で、盛り上がるソロパートはしっかり爆音でお腹の底まで響きます。コントラバスとサックスは演奏している姿がメチャ素敵でした! (どちらも女性が担当)メンバー全員の高次元なバランス感覚とグルーヴは、まさにジャズセッションのようで、決めどころでは常にビシッ!としているのも観ていて熱くなりました。
大満足の夜に空を見上げれば、まん丸の月! 初めてフジロックに行った時あまりにも感動して、この場に集まった音楽好きの人たちと、ずっと一緒にいられたら…という気持ちになったように、折坂くんのライブを観てまったく同じ気持ちになりました。学生時代はこの下のファイヤー通りにあった雑貨店でアルバイトをしていたので、この辺りによくお弁当を買いに来て、公園で食べていたことも久しぶりに思い出しました。
お月さまと永谷園、大谷くんが渋谷道玄坂下でお見送り。忘れかけていた記憶と上書きされた体験が、頭の中でグルグルと同時進行です。染み入る歌声と明るい月光のW効果で、きっとご利益アリアリです。
最後に演奏した『トーチ』が、帰りの電車でずっと鳴り響いていました。翌日ライブを観終えた奈緒ちゃんはあまりの素晴らしさに、覚醒して眠れなかったそうです。いろいろ抱えこんで、悩んだりしている時に、やさしく手を差し伸べてくれる。陰から陽へ。今いちばん心の奥底まで届く音楽だと、ぼくは思います。
今週末のVoicy夫婦生放送で、ぼくらが夢中の折坂悠太くんをたっぷり語ります!
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