草花がいっせいに芽吹き、虫たちが活発に動き出すこの時期は、いつも決まって仕事も忙しくなります。取材の合間に立ち寄った日本橋の三越で「名菓ひよこ」を見つけ、母への手土産に。
食べるのにちょっと勇気がいるこの表情と愛らしいシェイプ。春が来ても気軽に外出できない母のために、せっせと甘いおやつを差し入れた結果、歯科検診で虫歯が見つかり、このひよこで甘いものはしばしお預け。
母が千葉に来てくれて丸3年です。面会はまだまだできませんが、ガラス越しに笑い合えることができるし、近くにいる安心感はものすごく大きいです。もし名古屋や豊田にいたら、本当に大変だったろうなぁ…。
母が暮らす高齢者住宅内で少し広い部屋が空いたと知り、ケアマネやスタッフの方々と相談して、3月最後の日に3階から2階へ引越しをしました(2階は看護士さんが常駐していて、これまで以上に安心なのです!)。幸い、先週車いすから歩行器になったこともあり、母も新たな部屋で再スタートを切りました。新鮮な気持ちで春を迎えてほしいなと思います。
引越しの作業中、遠くで歩いている母と久しぶりに手を振り合い「しっかりね~」とぼく。「ありがとうね~」と母。これまで数々のコンサート(井上陽水、高橋真梨子、さだまさし、南こうせつ、鈴木雅之、稲垣潤一、森山良子)や、日本橋の三越に母と出かけられたことが、今となっては奇跡のように思えます。
転倒や認知など、心配はいつまでも尽きませんが、まだまだ元気でいてほしいし、楽しい思い出をたくさん作りたいので、これからもしっかりとサポートして、目一杯恩返しをするつもりです。
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