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執筆者の写真Nao Ogawa

空がつながっているなら


先々週末はお彼岸でしたね。 普段から、みーちゃん(わたしの母)がお仏壇のおじいちゃんとおばあちゃんに

その時々の家族の心配ごとやお願いごとを熱心に伝えているそうで、

とくにこの2、3年は、みちるの志望校合格をどうか叶えてやってください、と

毎日頼んでくれていたそうです。 みーちゃんは口ぐせのように「おじいちゃんとおばあちゃん、よく聞いてくれるからねぇ」と言っていて、 実際に娘の合格が叶ったため、「とくにみちるは、お墓でよーくお礼を言ってくるように」と直接の指示がありました。 お墓は実家から車で10分足らずのところにありますが、スケジュールの都合で、

まず夫と娘が先にお参りに行き、わたしは2日後に1人で行きました。

先に家族が飾ってくれていたお花がとてもきれいで、お墓もいつもより輝いて見えて、 あ、今おじいちゃんとおばあちゃんが喜んでわたしを迎えてくれている、という

そんな感覚がはっきりとありました。

「よくがんばったね」とほめてくれている、音としては聞こえない声も伝わってきたような、

そんな不思議な感覚もありました。


翌日のお茶休憩のときに夫にそんな話をすると、夫も、義父のお墓にはなかなか行けないけれど

こちらのお墓から名古屋のお墓にワープしてメッセージが届くかも、という気がして、 わたしの祖父母だけでなく、自分の家の御先祖にもお礼を伝えた、と話していました。 なるほど、空はつながっているのだから、みんながあの世で会って、

こちらを見守ってくれているということもあるかもしれないな、と思いました。 わたしは、お墓参りをした後の、あの清々しい感覚がとても好きです。

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