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執筆者の写真Takahiro Koike

親と私の選択のとき 第8回


好評連載中の「親と私の選択のとき」(略して親ワタ)。8つめの選択は「ときめきと感動を積み重ねていくとき」です。


母が千葉のサービス付き高齢者住宅に入居したため、いつでも気軽に会えるようになりました。一緒に数多くのコンサートに行けたのは、良き思い出です。



母と行った井上陽水さんのコンサートは忘れられません。当初、陽水さんと同郷の義父母と僕と母の4人で行くはずでしたが、義父母に急用ができたため、奥さんと当時10歳の娘を連れて観に行ったのです。ライブは平日の夜で夕食を先に済ませたこともあり、娘は陽水さんの生声を聴きながら、フカフカの座席で終演までスヤスヤと眠ってしまいました…。娘はライブの内容を全く覚えていないそう。さすがに10歳では早すぎたかもしれませんね(苦笑)。



家族で矢切の渡しに一緒に乗って、帝釈天や寅さん記念館に行ったのも懐かしい(奥さんが撮影してくれたこの写真、とても気に入っています!)。母は現在車いすの生活ですから、元気な時に行っておいてよかったなぁとしみじみ。


母と一緒にときめいた記憶は、一瞬一瞬が貴重なので、すべて思い出として心に深く刻まれています。「親ワタ」の連載は、『栄養と料理』8月号に掲載中です。



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