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執筆者の写真Takahiro Koike

辻仁成さんのパリごはん


レシピ本はあんまり買わないけれど、エッセイ付きのレシピ本は好きです。なぜなら、その人がどんな思いで料理と向き合い、どんな表情で料理を作るかが目に浮かぶからです。中でも作家の辻仁成さんの2冊の本は、料理愛と親子愛と自己愛が入り交じっていて、普段のなにげないエピソードや会話のやりとりにも、思わず大きく頷いたり、考えさせられたり、ジーンと感激したり…。


先日放送された『ボンジュール! 辻仁成の秋ごはん』も素晴らしい内容でした。パリで起こるさまざまな困難を乗り越え、歌を歌い、小説を書き、毎日何本もツイッターやブログを発信する辻さん。受験生の息子を料理で支える父ちゃんの健気な姿には、こちらも勇気をもらえるし、人生の先輩として学ぶことも多く、数年後の自分を重ね合わせてもいます。

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