4月下旬にサイト移転を思い立ち、そこからはラフを書いて、コンテンツ考えて、ネットで調べて……と
一日中机にかじりつきっぱなしで、夜はくたくたでベッドにたどりついたら秒速で寝息、という状態でした。 そのためゆっくり読書する余裕は実はあまりなかったのですが、
そんななかでもこれは読んでおかないと、と週末の朝にベッドの中で読んだのが、
戦争体験を多くは語らずに亡くなった父親の生涯についての話なので、
全体にどこか重たさを含んだ空気が漂う本であるのは事実。そのうえで、
著者の持ち味であるさらりと乾いた筆致と、ふんだんに挿入される印象的なイラスト、
薄くて小さな本の判型が軽やかさと風通しのよさを加えていて、
「届きやすい本」に仕上がっているところがとてもよかったです。
小さい本、やっぱりいいな。またつくりたくなってきて、うずうず。
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