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  • 執筆者の写真Takahiro Koike

新連載「親と私の選択のとき」スタート!


雑誌『栄養と料理』の1月号で、新しい連載がスタートしました! 2014年からの7年間で、ぼくの親や実家を取り巻く状況は一変しています。働き盛りの40代、家族と向き合いながら実家を行き来。さまざまな問題や現実に直面しながら、少しずつ困難を乗り越えてきた経験を、明るく綴った前向きな連載です。


ぼくの家族3人の似顔絵は、左からドラキチの陽気な父、大らかでマイペースな母、長男でひとりっ子のぼく。イラストはすべてデジタル作画です。




おはなしは、父がすい臓がんで他界した2014年から始まります。当時母は72歳、ぼくは43歳。



定年後に父が建てた純和風の一軒家には、父母と祖母の3人が暮らしていて、名古屋に帰省するときは、ぼくの家族もこの家で寝泊まりしていました。→ BLOG「名古屋の顔」


父の看病を終えた母と話し合って決めたのは、まず住み慣れた実家を離れることでした。なぜでしょう?



家族構成や親の性格、実家の場所や根強い風習など、世代や置かれた状況に応じて、さまざまな価値観や考え方があると思います。ぼくが家族みんなと話し合い、その都度悩んで決めたことは、決して正しいことばかりではなかったかもしれません。


でも手遅れになることは避けたい。後悔は絶対にしたくない。そのためには違和感や異変を素直に受けとめ、最善の方法を先回りして考え、想像し、照れずに本音で語り合うことを大切にしてきました。



親の介護や相続、親族トラブルなども、本当にタイヘンで仕事が手につかなくなるくらい落ち込むこともありました。母の心配はまだ尽きませんが、月日が流れ、ようやく前向きに語れるようになったのです。


年末年始は久しぶりに親と再会して、今後のことを話す機会も増えると思います。過去よりも今が大切です。子どもたちがスクスク育てば、親もスクスクと年を重ねていくのです。


母にも読んでほしいとスタッフの方に渡しました。数日後、ケアマネージャーさんが母に読んであげたところ、「すごいねぇ」とうれしそうにしていたそう(よかったよかった!)。介護スタッフの方々も楽しみにしてくれているみたいなので、次号も気合を入れて楽しんで書こうと思っています。



ぼくがずーっとやってみたいと思っていた文章とイラストの連載は、1年間続きます。遠距離介護や相続、終の棲家や実家をどうするか問題など、いつかは考えるときがきます。まだこれからの人も、ただいま真っ最中の人も、ぼくの経験が今後の参考になったとしたら、とてもうれしいです。



次号は7歳の娘と奥さんも登場予定です。どうぞ、ご期待ください!









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