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  • 執筆者の写真Takahiro Koike

girls talk & reading is dreaming


都内にお住まいの読者の方に、原画を2点同時購入していただきました。


さっそくお礼のメールを差し上げると、「購入する際に1点はすでに決めていたのですが、どうしてもどうしても、もう1点手元に置きたくなり、1週間考えて2点とも購入を決めました」とうれしいお返事です。


『心地よさのありか』に収録されたエッセイ「食べものと朝ドラの話」(P63)の挿絵で、奥さんが気に入って、仕事部屋に飾っていたこともあります。



こちらの原画もエッセイ「本を読む女」(P19)に掲載されています。郊外行きの空いている電車に乗り、好きな本を読んでいるうちに、心地よい電車のリズムに誘われ、思わず夢の世界へ…。その瞬間を描いています。


読者の方からいただいたメールには、購入に至るきっかけや作品への思いが、丁寧に綴られていました。


「個人的なことですみません。2年前に手術をすることになり入院したのですが、その際に『心地よさのありか』を1冊持っていき、病院で読みました。わたしは医療職のため、予定入院、手術の流れはわかっているつもりでも、いざ自分が患者として手術を受ける立場になると、心細さが先立ちました。

せめてもと1冊、日常と離れたくない思いで、本棚からこの本を選んで持っていったことを覚えています。入院という非日常の時間で、お2人の文章と絵に力をもらい、退院したあともちょくちょく読み返し、日々を過ごしてきました。いつかこの本の原画に出会えたらいいなぁ…と思っていて、たまたま拝見したHPで販売されているのを見つけた嬉しさは、ほんと、なんと表現したらいいんだろう。。。言葉にできません。その興奮は、家族にもからかわれるくらいでした…。大切に飾らせていただきますね」


3年前に夫婦で作った『心地よさのありか』を、いまも大切に読んでいただけるのは、本当にうれしく、感謝の気持ちでいっぱいです。願いは叶うもの。素敵な読者の方に支えられているなぁ…と、夫婦でしみじみしています。



「1枚目の絵はリビングにある、わたしの好きなものコーナーに並んでいます。奇しくもこのように集まることが叶わない現在ですが、きっとまた集うことができると信じて…。短めのボブカットの女の子は、うちの小学5年生の娘にものすごく似ています。彼女が喋ってる瞬間を捉えたかのようで、笑ってしまいそうです」


かわいらしいお人形さんたちに囲まれて、絵も幸せそう…。

「2枚目の絵は、玄関に飾らせていただきました。この車窓をバックに眠っている姿は、わたしも電車通学をしていたので(片道2時間半!)、この絵を見るたびに長かった電車内のことを思い出します」


玄関を通ると、学生の気分が蘇るなんて最高ですね! ぼくの絵が、家で過ごす家族やひとりの時間を少しでも心地よくできるのなら、こんなにうれしいことはありません。そして、作品を購入していただいた方々とのこうした素敵なやりとりこそ、新たな作品のエネルギーやモチベーションになっているのだと、イベントや個展の開催が難しいこの頃は特に強く思います。


本当にありがとうございました!





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