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  • 執筆者の写真Nao Ogawa

焼き菓子が好きなのは

更新日:2020年5月20日



焼き菓子は、買って食べるのも、自分でつくって食べるのも大好きですが、

「自分でつくれる余地があること」が何よりも魅力かなと思っています。 プロがつくった商品の焼き菓子も、材料や工程にそれぞれのこだわりはあっても

プロセスは基本的にはシンプルなはずで、スパイスなどアクセントの効かせ方に

自分で次につくるときに取り入れられそうなヒントが見つかったり。 その気取りのなさやオープンさが、素直で食べ飽きない味に現れているのかもしれません。


このキャロットケーキは、『白崎茶会 あたらしいおやつ』のレシピを見て、

豆乳ヨーグルトをふつうのヨーグルトに変えてつくったもの。もちろんグルテンフリーです。 料理もお菓子も、そのとき家にある材料でけっこうアレンジを加えてしまいますが

そもそも余地を残しておいてくれているレシピって、いいですよね。 たとえば「ピスタチオ(またはアーモンドやくるみ、ナッツならなんでも)」とか 「バター(大白ごま油でもよい)」とか。 それで思い出したのは、『あさイチ』の人気コーナー「夢の3シェフ競演」の前の代の御三方が大好きで、

なかでも落合務さんのレシピ説明ってつくづくすばらしいな!っていつも感動していたこと。 ちょっとでも手に入りにくい材料のときは必ず「なければ○○でも全然かまいません」と一言付け足す。

実際は仕上がりがそれなりに変わってくるはずだけど、 この最初のハードルを下げてくれる一言があるだけで、料理のとっつきやすさがまったく変わってくる。 長いキャリアを持つプロなのに、

一般家庭の台所で料理をする感覚がすごくわかっている方なんだなぁ、と思いながら観ていました。


今でもたまに、わが家の台所では、わたしと夫のどちらかが

落合シェフの真似をしながら料理をすることがあります。

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