• Takahiro Koike

夏の虫干しDays



まさか、こんなことになるとは(トホホ)。長梅雨で日差しを待ち望んでいたのは、ほかでもない大切なレコードたちでした。とりわけ床に近い場所にあったものや、紙質の荒い厚めのジャケット(ぼくが好きなタイプ)が、湿気を含んでしまい、カビの被害に。


大切にしまい込んでいた、貴重な日本のロックやシティ・ポップ関連がそこそこダメージを受けていて、悲しすぎます…。とはいっても、細野晴臣さんや高田渡さんの名盤はギリギリ助かっていて(危なかった…)、保管場所とジャケットの紙質の差が、明暗を分けたようです。(比較的最近のシールド付きジャケットは、ほぼダメージがありませんでした)


学生時代から30年近くコツコツと集めてきて、旅先で見つけた珍盤奇盤も含めた愛しのレコードたち。あぁ、もっと聴いてあげればよかった…と反省しきり(もう遅い)。カラッとした夏らしい8月の晴天とは裏腹に、くつろぎスペースである縁側はこんな状態に…。(奥さんに平謝りすると、しょうがないよねと苦笑い)


ぼくがついやってしまう失敗のひとつに、高級な食材をいただいた時、大事にしすぎて賞味期限を過ぎてしまうことがよくあります。今回も同じ。これを機にレコードをあまり知らない次の世代の方々に気持ちよくバトンを渡すべく、レコード整理を視野に入れて、せっせとリカバリー&虫干し作業を進めます。


心の支えは『木綿のハンカチーフ』が収録された太田裕美さんのはにかみスマイルと、マイケルの眼差しがまぶし過ぎる『スリラー』の歌詞カードです。


黙々と終わりなき作業を続けていると、「今年の夏は大変だから、どこにも行かないほうがよいゾ~」と、ご先祖の誰かさんから天の声が聴こえました。外に出かける暇はナシ! ちょうどそんな気がしていた所だったので、ぼくは虫干しに精を出し、どこにも行かないつもりです。(きっと、これでいいノダ)



© 2020 Nao Ogawa / Takahiro Koike