• Takahiro Koike

レコード丸洗いDays ~虫干しのその先へ~


先月紹介したブログ「夏の虫干しDays」と、奥さんのインスタグラムでハチマキ姿が話題の、レコードたちとぼくが過ごした夏の日々をご紹介。


縁側で行っていた虫干しは、もっぱらジャケットや解説書、インナースリーヴや付属のポスター、日本盤の帯などのメンテナンスでした。気になる汚れは消しゴムで、ジャケットには1枚ずつ新聞紙をはさみ、丸一日天日にかざせばニオイも解消されます。


ただし、ここ数年あまり聴かなかったものや、比較的奥まった場所に保管していたレコードは、残念ながら盤自体にダメージがありました。対処法を調べてみると、水で洗えばキレイになるとのこと! さっそく2階の洗面所で作業スタート。こうして並べて干すと、レコードの実験室みたいで、俄然盛り上がります。


洗うのは初めての体験でしたが、これがまた楽しい! 汚れ部分にチョコンと水をつけて、やわらかい生地でレコードの溝に添って丁寧に拭き取り、半日くらい並べておけば、新品同様の光沢とツヤが蘇っちゃいます。


これまではホコリが気になる時のみ、専用クリーナーでサッと掃除するくらいでした。その結果、年代物の希少盤やシュリンク加工のないジャケットなどには、ホコリや指紋の後に汚れやカビが発生してしまいました…。(トホホ)大切なレコードに対して、本当に申し訳ないという反省の気持ちを込めて、一枚一枚やさしくフキフキします。(完全にレコード屋のおじちゃん状態)


並べるスペースがないときは、2階の縁側も使います。(縁側の溝にちょうどよく並べられます!)太陽光を直接当てると、熱で盤が反る恐れがあるため、基本は陰干し。水分が少しでも残っていれば、再発しますので、しまう時は細心の注意が必要です。思い入れのある盤に限ってダメージが大きいと、落ち込み具合もかなり激しいのですが、こうしてピカピカになれば、そんな気持ちも一転します。


欧米は湿気が少ないため、レコードがカビることはまずないそう(いいなぁ)。アメリカではレコード盤の売り上げがCDを上回ったというニュースも。これらのレコードたちが、新しい音楽好きの心の糧になる姿を夢想しながら、どれを手放し、どれを残すかという最終判断を下さなければなりません。ぼくにとってはいちばんつらく切ない、ため息だらけの大仕事が待ち受けています…。(つづく)



© 2020 Nao Ogawa / Takahiro Koike